今朝の新聞に大阪市の天保山にあるサントリーミュージアムが休館すると書いてあった。
閉館ではなく休館なので、施設や展示物はそのままなのかも知れませんが、ちょっと残念です。
美術館と音楽財団を統合してサントリー芸術財団を9月1日に設立すると発表しました。
創業地の文化施設撤退…サントリーミュージアム休館 : 経済 ピックアップ : 経済 科学 : 関西発 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
サントリーホールディングスが複合文化施設「サントリーミュージアム天保山」（大阪市港区）の休館に踏み切るなど一部の文化事業の縮小に乗り出した。背景には、キリンホールディングスとの統合交渉が影響しているとの見方がある。創業の地である大阪で唯一の文化施設の休館を決断したことで、今後、東京都港区にあるサントリー美術館や、サントリーホールをどう維持していくのか注目される。
またひとつ、大阪から文化施設が姿を消す。
サントリー芸術財団は東京で設立ということなので、施設だけではなく芸術・文化活動の拠点も大阪から消えてしまうということですよね。
さびしいなぁ…
YOMIURI ONLINE の記事によるとサントリーミュージアムの場合は、年間の目標入場者数を毎年達成したとしても赤字が見込まれていたようなので、仕方のないことかも知れません。
それでも今まで、このような文化活動で社会に貢献してきたのは、文化活動に熱心であるということはもちろんのこと、『非上場企業』ということも大きく関係しているのだと思います。
キリンホールディングスと経営統合すれば、『上場企業』になりますからねぇ。
大阪・サントリーミュージアム、来年末休館へ : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
サントリーはキリンホールディングスと経営統合を目指しているが、大阪市内で記者会見した品次利典執行役員は「文化活動の見直しは（交渉が始まる前の）０７年春から検討しており、関係ない」と述べた。
ということなのですが、もし本当ならそういう時代なのかなぁ…
ますます、さびしくなってきた。
もし、開高健氏と山口瞳氏がご存命ならば今回の件はどう思われただろう…
こうして企業風土も時代とともに変わっていくのかなぁ。
キリンとサントリーの経営統合の発表があったとき、テレビ番組でパネリストのひとりが『芸術・文化活動がなくなることや東京拠点になることでの企業体質の変化が危惧される。』というようなコメントを言ってましたが、そのとおりになってしまいましたね。
ホント、かなしいです。
懐かしい CM をどうぞ…
posted with amazlet at 09.08.22
山口 瞳 開高 健
新潮社
売り上げランキング: 37712
Amazon.co.jp で詳細を見る
おすすめ度の平均: 
隠れた逸品です。上手く纏まってます。
また、ウイスキーを飲んでみようかな？ どのスタンスからでもOK！ アポロとディオニュソスの揃い踏み 読後、おもわずモルツを買いに走りました。
