今年もイタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行ってきた

2011 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

今年も西宮市大谷記念美術館へ2011 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展を見に行ってきました。
私の好きな『たかいよしかず』さんのイラストが出迎えてくれました。
サイン会も開催されたようです。

フィリップ・ジョルダーノ氏の特別展示がとても印象的でした。
現在、東京でお仕事をされているので、彼のイラストを見たことある人が多いのではないかと思います。
今回の特別展示では、『かぐや姫』を独自の視点で描いた絵本である『La princesa noche resplandeciente
』の原画とスケッチが展示してありました。
なかなか印象的でしたね。
日本人の感性では描けない独創的な雰囲気の色使いとタッチ。
おとぎ話である『かぐや姫』を読み、調べ、自分なりに解釈して描いたという絵本は、独特の世界観がありましたが、全体に『暗い』印象を受けました。
外国人が考える『かぐや姫』の世界とは、『こういう世界観なのかなぁ』ととても興味深かったです。
確かに『かぐや姫』は切ないおとぎ話ではありますが…

そうそう、作品の技法に『CG』が増えてきました 🙂
まぁ、当然といえば当然なのでしょうが、あくまで自己申告らしいので、どこまでコンピュータを使って描いているかはわかりません。
イラストの一部分かも知れません。（混合技法と表現している作品もアリ。）
Photoshop などのアプリケーション名を表記している作品もありましたが、一般的に『CG』というとすごく大掛かりなイメージがあるようです。
隣の作品を見ていたおばさん2人の会話を聞くと『CG』=『映画の特殊効果』くらいのイメージがあるみたい 😀
作品の説明にあるほとんどの技法はわかりますが、『ジークレー』という技法だけがわかりませんでした。
美術館の人に聞くと『ジークレー』という技法を申告して人は初めてらしく、美術館の人もよくわからないとおっしゃってました。
技法自体は1980年代からあり、特殊な紙やインクを用いた一種のプリントだということくらいしかわからないらしい。
で、帰ってから調べましたが、よくわかりません（笑）
確かに美術館の人が言っていたことくらいしか理解できませんでした。
ファブリアーノ水彩紙に描いたような雰囲気だったので、水彩インクを吹きつけるようなプリンターなのかも知れませんね。
詳しい方がいましたら補足よろしくお願いします。

それにしても、やっぱ楽しいですね。
今年は『たかいよしかず』氏がフューチャーされていたのか、館内の所々にイラストがあったのも楽しい要因だったのかも。

2011 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

また、『たかいよしかず』氏も含まれていますが、『関西ゆかりの作家9人展』というのも開催していました。
『たかいよしかず』氏はもちろんのこと、渡辺美智雄氏のイラストも大好きです。

あと、今回の入選作家ではなかったと思いますが、三浦太郎氏の絵本もお気に入り 🙂
こういう新たな発見があるのも楽しい。
やっぱり、こういう美術展などの催しは行かないといけませんねぇ。
といっても、西宮市大谷記念美術館での『2011 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』はすでに終了していますが…
今後は、愛知県の高浜市やきものの里かわら美術館と石川県の石川県七尾美術館で開催されるようですので、お近くにお住まいの方は是非！

ちなみにこの間見た時には変わってなかったのですが、西宮市大谷記念美術館のサイトがリニューアルしていました。
美術館の人に聞くと以前のサイトは10年前につくったのでさすがに古臭く（ことばが悪くてスミマセン）、今回の『2011 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』にあわせて先月リニューアルオープンしたそうです。
さすがにスッキリと見やすくなっています。