2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展を見てきた

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2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

今年も2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展を見に西宮市大谷記念美術館へ行ってきました。
毎年そうなのですが、入場するとすぐに壁い面の大きなイラストが出迎えてくれます。
今年は、アレハンドラ・バルバ氏の『赤ずきんちゃん/黒と赤』です。

ひと通り見たあとに、「今年はちょっと今までとは作品の印象が違うなぁ」と感じたのですが、最後に審査風景のドキュメンタリーを見て納得しました 🙂
今年は審査員のひとりに荒井良二氏が参加してます。
彼がインタビューに答えていましたが、『ボローニャ国際絵本原画展には、こういう傾向の絵を送っておけばいい』という印象を覆したかったようです。
実際のインタビューとはニュアンスが違うかも知れませんが、『ボローニャ国際絵本原画展も閉塞感から解き放たれなければならない。』という趣旨のことをおっしゃっていたような気がします。
また、『絵本という既成概念も打ち破って欲しい。』とも…

あと、韓国の作家が多かった印象があります。
聞くところによると韓国の各出版社が協力して積極的に海外に発信しているようです。
K-Pop もそうだと思いますが、ひとつの国家的戦略なのかも知れませんね。

中東の入選作品も何点かありましたが、新鮮な感じがしました。
中でも、イランのフェレシュテ・ナジャフィ氏の『肩に二匹の大蛇をのせた王さまの話』の色使いが素敵でお気に入りのひとつです。

ベルギーのマンダナ・サダット氏の『シカ』も印象的でした。
伝統的技法ということなので、近くにいた係の方に質問してみましたが、どんな技法かはわからないそうです 🙁

以下、ちょっと気になった作品。

ナイエル・ゼイテール氏 フランス『ハト、ポニー、そしてイルカ』
版画なんですが、色使いが好きです。

今井 彩乃さん『イソップ物語』

工藤 あゆみさん『五感』
それと、2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の作品ではく、サン・フェデーレ財団賞受賞作品『あゆみの世界一周』も面白かった。

スズキ サトルさんのイラストが、どこかで見たことあると思ったら BE-PAL のイラストだった 🙂

2012 ラガッツィ賞 オペラプリマの部の『よい子のオオカミ』

2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 フライヤー & 絵はがき

あと、入選作品ではないけど、絵本の販売コーナーにあった『ナマケモノのいる森で』という絵本が面白くて良くできている。

毎年、色々な作品を見るたびに刺激を受けて『描かなくてはっ!』と思うのですが、実際は全然描けてない。
ダメですねぇ…
でも、刺激を受けるのは良いことだと思いますので、西宮市大谷記念美術館での開催は残り1週間ほどですが、お近くの方は是非!!

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