捏造(ねつ造)とヤラせと演出と…..

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ニュース・ブログにあるようなタイトルで、デザインと関係ないような内容だと思われるかも知れませんが、デザインを広告というカテゴリーでとらえると多少は関係あるように思います。
元々がインダストリアル・デザイナーですので、過去にそれほど “広告” という仕事をしてきたわけではない。
でも、例えば企業の Web サイトなどを制作する場合などは、企業をアピールするという点ではある程度、広告の要素が含まれていると思う。
小売店、美容院など、ショップのサイトだとよりその傾向が強いような気がします。
企業イメージの印象を良くするために誇張した表現を使うこともあります。
もちろん “嘘(虚偽広告)” はいけませんが、”嘘ではないけど誇張した表現” と “誇大広告” の境界が難しい場合も多く、制作する上で悩まされる問題です。
“それはダメですよ。” というようなことをクライアントから指示されることもあります。
クライアントは無意識に言っているだけで確信犯ではないことが多く、こちらが説明すれば納得してもらえる場合がほとんどですが、そうじゃない場合も…..
で、例の番組なんですが次々と疑惑が出てきます。
疑惑のある2、3回は同じ制作会社だというが、疑惑のある回はすべて同じ制作会社なんだろうか?
本当に放送局は捏造を知らなかったのだろうか?
社長の対応や記者会見の様子などを見ていると色々と言いたいけど、デザインの話題とかけ離れるのもちょっとなぁ…..
と思うのですが、少しだけ…..

新聞によると、先日の会見で『制作は下請けの責任、放送は局(関西テレビ)の責任。』というような発言があったようですが、それは違うのでは?
制作行程は下請けから孫請けへと流れているので、確かに局は取材や編集などの制作はしていないだろう。
だからといって、番組制作の責任がないというのはどういう認識なのか、会見の発言を疑いたくなります。
もしかしたら関西テレビ制作とはなっているが、下請けの “日本テレワーク” とフジテレビの関係を考えると実質はフジテレビが実権を握っていたということもありうる話だと思う。
そのような意識があるから会見の発言に繋がったのかも知れないが、メディアの制作者としての立場から言わせてもらえば、責任逃れも甚だしい…..

また、チェックで見抜けなかったとあるが、チェックの項目が放送内容の検証ではなく、”放送に不適切な発言がないか” などのチェックしていたのでは?
内容の検証をするとなると、番組を制作するのと変わらないくらいの労力と時間が、かかることもありますからね。
ただ、今回の場合は外部機関からの指摘で発覚したわけなので、局に検証する気があればできたはずだと思います。

他にも孫請けの立場や予算、制作期間の問題、視聴率などの様々な局からのプレッシャーなどもあるんでしょうね。
だからといって、捏造やヤラせをしてもいいという理由にはなりませんし、絶対にいけないことです。
今回の問題で、局の社員が自局の会見に対して不満や憤りを持っていることや、今までの他局の不祥事に対する報道とはちょっと違い、他局にも “人ごとではない” という意識が伺えることが、救いです。
こういう問題は、現場の人間がつらいですよね。
特に報道に携わっている方は…..

第三者機関に調査を丸投げするだけでなく、自らも調査してほしいです。

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