最近のお仕事でのはなし…(後編)

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前回の続き…

数日後、メニューの位置を変更して欲しいと連絡がありました。
代理店さんのデザインではメニューが右側にあったのですが、それをよくある左側のメニューにして欲しいということです。
ブロック単位での移動ですので、レイアウトを変更するのはそれほど手間ではないのですが、何故、今になってメニューの位置を変更するのかわかりません。
デザインについてはコーディングをする前にクライアントさんから OK をもらっているのにね。

代理店さんも理由がよくわからないということなので、知り合いが直接クライアントに確認すると『今回、海外サイトのシステムとは関係なく、日本では別のシステムでサイトを運営する』ということらしい。
そのシステムが色々と制約があり “左メニューしかダメ” ということなんですよね。
それ以外にも “ヘッダーブロック”、”コンテンツブロック”、”フッターブロック” をそのシステム用にコーディングしないといけないらしい。
で、知り合いが「そんな話は聞いていませんよ。それが理由でレイアウトの変更をするのでしたら、別に料金が発生しますよ。」と…
実際、メニューの位置変更だけでなく “ヘッダーブロック”、”コンテンツブロック”、”フッターブロック” を作り直さないといけません。
ほとんど一からの作業と同じです。

結局、クライアントさんが自分たちでなんとかするということで落ち着いたのですが、本来そのシステムというのは、システム利用者が自らショッピング・サイト運営や各種設定が簡単におこなえるようになっているシステムです。
ログインして管理画面で、デザイン、レイアウト、ファイルのアップロード、商品や注文、会員の管理などがおこなえます。
どちらかというと中小企業、もしくは個人商店向けのサービスのような感じがしますし、そうであればページのデザインをテンプレート化してレイアウトの制約があるというのは、十分納得できることだと思います。

最終的には、コーディングのやり直しはしなくてよかったのですが、別の問題が発生。
クライアントがファイルの修正をしてサイトを確認したところ『Flash がおかしい』というので、症状を聞いてみると外部ファイル(画像)を読み込んでいないようです。
クライアントさんにディレクトリ構造を聞いてみると Flash から画像へのパスは間違っていません。
クライアントさんからの要望で、そのシステムの管理画面で確認すると画像やファイルのパスは絶対パスで記述しなければいけないことがわかりました。
Flash に画像を読み込むためのパスを相対パスで記述していたので、絶対パスで記述し直すと問題なく Flash に画像を読み込みました。

で、今回の仕事で感じたことがいくつかあります。

まず、代理店さん。
もう少し Web のことがわかる方はいないのですか?
いないのであれば、勉強しましょうよ。
そうでないと、話が通じなくて仕事が前に進みません 🙂

クライアントさん。
ちゃんとした情報を提供してくださいね。
こちらから質問しても何故か歯切れの悪い答えしか返ってこないんですよね。
今回も最初からシステムのことや仕様書などの提供があれば、何の問題もなく仕事は終了しています 🙂

ネットショップのサービスをしている IT 企業さん。
かなり以前からのシステムで、ネットショップを運営しているお客さまも多いと思いますので、なかなか簡単にシステムの変更ができないのはわかりますが、あまりにも時代にそぐわないコーディングですよ 😀
それとサポートの電話で対応してくださった方は、自社システムを理解されてますか?

生意気なことを書いていると思われても仕方ありません。
今回と同じようなことはよくある話だと言われる方もいるかも知れません。
技術的に特殊であるとか専門知識が必要というのでしたら仕方のないことかも知れませんが、こういうのって基本的なことですよね。
ほんの少しのことだと思うんだけどなぁ…
もちろん私も含めての反省なんですけどね。

最後にネットショップのサービスをしている IT 企業さんのサポートが自社システムを理解していないのではないかと思った、知り合いとサポートの電話での内容を…

知り合い : 「JavaScript や CSS が外部ファイルだとダメだと聞いたのですが?」
サポート : 「はい、そういう仕様になっています。」
知り合い : 「何故、ダメなんですか?おかしいですよね?」
サポート : 「サポートの対象外になっております。」
知り合い : 「オリジナルの JavaScript をサポートしないというのはわかります。」
サポート : 「はい。」
知り合い : 「そうではなく、何故外部ファイルだとダメなのか教えてください。」
サポート : 「そういう仕様になっております。」
知り合い : 「‥‥‥‥」
サポート : 「ただ、お客さまで外部ファイルにしておられる方もおられます。」
知り合い : 「では、外部ファイルにしても問題ないのですね?」
サポート : 「いえ、サポートの対象外になっております。」
知り合い : 「‥‥‥‥」

実際にそのシステムに付属していると思われる JavaScript が外部ファイルになっていますので、JavaScript にしても CSS にしてもパスが絶対パスで記述していればおそらく大丈夫だと思います。

これが Web 業界の方ならば知らない人はいないであろうと思われる大手 IT 企業ですからねぇ…
なんだかなぁ〜と思ってしまった今日この頃です。

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