私が1995年の震災時に元気づけられた歌を東日本大震災で被災された方々へ

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東日本大震災発生から約10日。
国の対応を見ていると阪神・淡路大震災の教訓が活かされていないように感じます。
もちろん、活かされていることもあるのでしょうが、首相が原発上空をヘリで飛ぶ必要性やこの時期に商品不足を視察に行く大臣には疑問を抱かずにはいられない。
他にやることがあるでしょう?
また、日本の首都である東京のインフラ(電力)を一企業に委ねているのは何故?
どうも政治主導の計画停電だとは到底思えない。
政府は『落ち着いて行動するように』と言ってますが、現実に不安を煽っておるのはあなたたちでしょう?
阪神・淡路大震災当時、被災地以外での商品の買いだめ・買い占めなどということは記憶にありません。

このような状況の中、国ではなく各自治体が行動を起こしていることはとても素晴らしいことだと思います。
地元を贔屓するわけではありませんが、関西がいち早く行動したことは、阪神・淡路大震災の教訓が活かされていたのでしょう。
地震の2日後に大阪市バスが被災地を走る姿には感動しました。
そう、現場で行動している人は数多くいるんですよ。
日本人だけでなく、海外の人もね。
その人たちの努力に報いるためにも国はもっとしっかりしてもらわないと…
他にも色々と思うことはありますが、ココではこのくらいにして、タイトルにある元気づけられた歌についてです。

その歌というのは、ニュージーランド出身のオペラ歌手である Kiri Te Kanawa さんが歌う World In Union です。

World In Union - Kiri Te Kanawa


この歌を聴いてもらうとすぐにわかると思いますが、メロディは Gustav Holst 氏作曲 The Planets(組曲『惑星』)第4楽章 Jupiter, the Bringer of Jollity(木星, 快楽をもたらす者)の Andante Maestso(中間部)です。
World In Union という楽曲は、1991年の第2回ラグビーワールドカップのテーマソングですが、震災のあった1995年に第3回ラグビーワールドカップが開催されるということもあって、再び耳にした歌です。
実際の第3回ラグビーワールドカップでの World In Union は別バージョンで、各大会毎に違ったバージョンがあります。
また、このメロディを使った歌は他にもラグビーではありませんが、2002年のサッカーワールドカップ時には野村証券が、ワールドカップキャンペーン CM として使用していました。
確か、Niki Harris さんが歌っていたと思うのですが、World In Union だったのかはよく覚えていません。
その後、平原綾香さんがこのメロディに日本語の歌詞をつけて歌っています。

で、この詩の何に元気をもらったかというとメロディは当然のこと、やはり歌詞に共感できるところがありました。
特に下記の2箇所には心打たれました。

Gathering together
One mind, one heart
Every creed, every colour
Once joined, never apart

We face high mountains
Must cross rough seas
We must take our place in history
And live with dignity

この World In Union は、上記のように1991年のラグビーワールドカップ開催時にテーマソングとして、Charlie Skarbek 氏が歌詞を付けたようです。

World In Union – Produced by Charlie Skarbek for Savage Sound Productions Ltd.

There’s a dream
I feel so rare, so real
All the world in union
The world as one

Gathering together
One mind, one heart
Every creed, every colour
Once joined, never apart

Searching for the best in me
I will find what I can be
If I win, lose or draw
There’s a winner in us all

It’s the world in union
The world as one
As we climb to reach our destiny
A new age has begun

We face high mountains
Must cross rough seas
We must take our place in history
And live with dignity

Just to be the best I can
Sets the goal for everyman
If I win lose or draw
It’s victory for all

It’s the world in union
The world as one
As we climb to reach our destiny
A new age has begun

It’s the world in union
The world as one
As we climb to reach our destiny
A new age has begun

It’s the world
The world in union
A new age has begun

イギリスには、World In Union 以前にもこのメロディを使用した I Vow to Thee, My Country という愛国歌、且つイギリス国教会の聖歌があります。
こちらは、ダイアナ妃の葬儀の時にも歌われたイギリス国民に愛されている曲です。(YouTube で Princess Diana、I Vow to Thee My Country で検索すると動画があると思います。)
歌詞も『お国のために』『理想の国家』というような歌詞だったと思います。
おそらく、メインの開催国がイングランドということもあり、この愛国歌をテーマソングにしようと考えたのではないでしょうか。
ただ、歌詞をそのまま使うのではなく、テーマソングとして相応しいように Charlie Skarbek 氏が書き下ろしたのではないかと思います。
あくまで想像ですけどね。

とにかく、当時の私はこの歌にとても勇気づけられました。

先日、サッカーの UEFA チャンピオンズリーグで、長友選手が所属するインテルとバイエルンとの試合後にスタジアム全体が You’ll never walk alone を歌った光景に感動しました。
それもホームゲームで負けて、アウェーゴール数で次に進めないバイエルンの本拠地、アリアンツ・アレーナのサポーター7万人による You’ll never walk alone
本来ならバイエルンのサポーターにとっては、言葉は悪いですが『はらわた煮えくり返るほど悔しい』はずです。
それなのに長友選手が掲げた日の丸に書かれた You’ll never walk alone に応えるような大合唱。
ちょっとウルッときました。

歌でおなかが満たされるわけではありません。
寒さをしのげるわけでもありません。
でも、私がそうであったように、歌で勇気づけられることも希望を持つこともできると信じています。
被災地の方々は、まだ電力も復旧していませんのでこのブログを読むことも、World In Union を聴くこともできないかも知れません。
それでもこの歌を届けたい。

奇しくも今年の9月には第7回ラグビーワールドカップが開催されます。
おそらく今回も World In Union がテーマソングとして使われると思いますので、どこかで聴くこともあるかも知れません。
このブログを見ている人は少ないと思いますが、もし、この歌が素敵だと思ったならば是非、被災者の方に伝えてください。
歌には人それぞれ好みがあることもわかっています。
他にもいい歌、勇気づけられる歌、元気になる歌があると思います。
それでも、『World In Union を応援歌として捧げたい』と差し出がましいですが、私は勝手に思っています。

この歌のように今こそチカラを合わせましょう、新しい時代が始まっているのだから…

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