デザインワークス・オンサイド

千葉県のロゴ

千葉県のロゴが発表されて2週間、あちらこちらで話題になっているみたいですが、実際どうなんだろう?

新しい千葉県ロゴの作成について

様々な魅力を持ちながらも、県全体としては垢抜けないなどと言われることもあった千葉県のイメージの一新を目指して、統一的に活用する新しいロゴを作成しました。
新しいロゴは、多様な魅力が集約した“ちば”の文字を使って「洗練」されたデザインとしました。
今後、PRポスターや各種広報刊行物などにロゴを活用し、千葉県を全国に発信します。

デザイナーは、仲條正義氏。
私が、あれこれ言うのもおこがましいくらいの実績をお持ちの方です。
身近なデザインでは資生堂関連や松屋銀座、特に資生堂 PR 誌 “花椿” のアートディレクション及びデザインは、有名ですよね。

で、その千葉県のロゴなんですが…..

敢えて言わせてもらえば、 千葉県総合企画部の報道にあるような『「洗練」されたデザイン』とは、ちょっと違うような気がします。
どちらかというと “洗練” というよりも “かわいい” という印象です。
もちろんシンプルであることには間違いない。
色々な媒体で利用するロゴなので、シンプルであることは重要な要素のひとつだと思うが、シンプル = 洗練ではない。
また、『多様な魅力が集約した“ちば”の文字を使って』という説明の意味がよくわかりません。
このような説明では、納得しない県民の方々が大勢いるというのは仕方のないことでしょう。

あと、広報に “シャープで洗練された都会的な表現が持ち味の仲條氏に依頼した” とあるが、私の仲條氏に対するイメージとは違う。
イメージとしては、『 “大正ロマン” や “アールデコ風”、でも洗練されていてどこかやさしいデザイン』というのが、私の仲條氏のデザインに対する印象です。
シャープや都会的という印象はあまりないんですよね。
だから、余計に千葉県のロゴが、洗練されているように見えないのかも知れない。
特に “ち” の左のアキが気になって仕方がない。

ただ、シンプルなのでポスターなどのモチーフやレイアウト次第では、かなり活きてくると思います。
例えば、海水浴のポスターであまり長ったらしいコピーや説明は使わずに、澄み切った青空に白ヌキのこのロゴなんかいいかも知れない。
これからの千葉県のセンスに期待したいですね。

でも、

新しい千葉県ロゴの作成について

ロゴ活用の第一弾として、「千葉ブランド水産物認定マーク」と組み合わせたものを作成しました。

とあります。
その認定マークを見る限りは、期待できないかな…..

モバイルバージョンを終了