歌川国芳展に行ってきた

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歌川国芳展

先週、大阪市立美術館で開催されている歌川国芳展に行ってきました。
私が浮世絵に興味を持ち出したのは、おそらく小学生の高学年頃だったと思います。
同世代の方ならわかると思いますが、当時の小学生の間では記念切手の収集が流行っていました。
その記念切手に浮世絵を用いたものがあり、そこから葛飾北斎や歌川広重(安藤広重)に興味を持ったのだと思います。
浅間山荘事件のテレビ中継を見ながら、写楽の作品を模写していた記憶があります。

で、歌川国芳展についてなんですが、彼の作品というのをあまり知らなかった。
有名な戯画で『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』というのがあります。
大勢の人が集まって『人の顔』を作っている作品です。
何年か前に『探偵ナイトスクープ』で、実際の人間で再現していましたよね :-)
それ以外には、数点の作品しか知らなかった。

しかし、美術館に足を踏み入れた途端、彼が描く(といっても浮世絵なんで版画ですが…)世界観に圧倒されました。
空間と時間の捉え方が素晴らしい。
これだけの作品が展示されていると迫力満点。
武者絵も役者絵も風景画も、そして戯画もみ〜んな素敵です。
前期:4月12日?5月8日と後期:5月10日?6月5日で作品を入れ替えるというのは知っていましたが、私が観た後期の作品は9割入れ替えしているらしく、それならば前期も観ておくべきだったとちょっと後悔しました。

下絵や版木、1830年頃の『稗史水滸伝』という版本や当時の双六などの展示もありとても楽しかった。
空摺という技法(エンボスみたいな感じ)を使った作品を間近で見ることができたのもうれしかった。

また、浮世絵はアールヌーボーに多大な影響を与えたという認識はありましたが、反対に歌川国芳も蘭書『東西海陸紀行(ニューホフ著)』の挿し絵の構図に影響を受けていたというのを初めて知り、ちょっと驚きました。
少し前に『ゴーゴーミッフィー展』に行ってきたのですが、ディック・ブルーナの描く黒い輪郭線と彩色(初期はポスターカラー、後期は色紙)の関係も浮世絵と繋がるのではないかと思ってしまう。
近年では、映画『マトリックス』が押井守氏が監督した『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』に影響を受けているように、日本のアニメが海外に影響を与えているというのは周知の事実です。
大友克洋氏の『アキラ』が与えた影響も大きいでしょう。
しかし、その大友克洋氏はフランスの漫画『バンド・デシネ』の画風に影響を受けているらしい。
確かに『傷だらけの天使』シリーズなど、初期の作品にはその影響が伺えるかも知れない。

このように過去も現在も日本と西洋の絵画(芸術や映画もね)は、互いに影響を受けながら発展していたんだとしみじみと感じました。

それにしてもこれだけの作品が集まることは滅多に無いようですので、まだご覧になっていない方、興味のある方は是非!
あと2週間ほどですのでお早めに…

個人的には、落書きのような役者絵の『荷宝蔵壁のむだ書』が好きです。

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