第9回 WordBench神戸 -初級編- のおさらい

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南京町 興隆春風祭 龍獅団による獅子舞

昨日の第9回 WordBench 神戸のおさらいを…

実は、10日前に『WordBench 神戸の分科会』というのがあって、@uemera さんによる『WordPress の引っ越し』というテーマで勉強会があり、

  • 同じサーバー内でのサイト移転 (設置ディレクトリ変更)
  • ドメイン名は変わらないが、レンタルサーバーを乗り換える場合の引っ越し
  • ドメイン名が変わる場合の引っ越し
  • XAMPP/MAMPにインストールしたWordPressをまるごとレンタルサーバーへ移転

などを色々と教えていただきました。
当ブログでは、『WordBench 神戸の分科会』のまとめを書きませんでしたが、当日の資料を @uemera さんがアップしてくれていますので、そちらをご覧ください。

2012/3/10 WB神戸分科会 引越の極意

以外と『WordPress の引っ越し』に関する話題が少ないと思うのですが、この資料を見ればどうすればいいのかがよくわかると思います。

で、第9回 WordBench 神戸 -初級編- です。

初級編ということなのですが、今回のテーマは、

  • テーマの作り方 :: テンプレート階層、よくあるテーマ構成について
  • よく使う便利なプラグイン紹介 :: 実際に使ってるプラグインを紹介しまくり
  • 記事の編集を便利にする方法 :: お客様に使っていただけやすいように

です。

テーマの作り方 :: テンプレート階層、よくあるテーマ構成について

まずは、WordBench 神戸の管理人である @bren_boss さんによるテーマの話。
WordPress におけるテーマ(theme)というのは、主に外観をコントロールするものである。
質問で『テーマを切り替えた時に記事が消えてしまわないか心配』という方がおられたようなので、初心者の方はこのあたりがすごく気になることなんですね。
@bren_boss さんが説明されているように、投稿記事などはデータベースで管理していますので、テーマを切り替えても投稿記事や固定ページの内容が消えてしまう(表示されない)ことや削除されてしまうことはない。
ただ、テーマの中には『style.css』というスタイルシートが含まれるため、レイアウトが変わってしまう可能性は当然あります。
レイアウトの崩れによって内容がちゃんと表示されないことはあっても、データが無くなったわけではないのでテーマを戻すと元通り表示されます。
あと、ウィジェットやアイキャッチなど『functions.php』に記述されている機能がある場合は注意が必要です。
現在使用しているテーマと切り替えるテーマで『functions.php』の記述が違う場合は、ウィジェットなどが表示されないことがあると思いますが、これもデータがなくなったわけではありませんので、テーマを戻すと表示されます。
このあたりのことは、時間がなく詳しい説明ができなかったようですが、テーマを切り替えても記事データなどがなくなることはありませんので、初心者の方も安心してくださいということだと思います。

実際にテーマを作っていく手順として、WordBench 神戸ではお馴染みの『子テーマ』を使う方法(手順)とメリットを説明。
WordPress の標準テーマである『Twenty Eleven』だとテンプレートファイルが約30ほどあります。
今回の説明で、@bren_boss さんが親テーマにしている『Toolbox』でも約20ファイルほどあります。
ところが、@bren_boss さんが実例として紹介してくださったサイトだと、@bren_boss さんが新たに作成したのは10ファイル以下です。
つまり、制作するサイトに必要なテンプレートファイルだけを作り、それ以外は親テーマのテンプレートファイルを使用するので、製作時間の短縮に繋がる。
確かにすべてのファイルを作っていたら結構たいへんですし、『archive.php』や『category.php』などは親テーマで問題ない場合が多いかも知れませんよね。
親テーマを選ぶ基準ですが、どのようなサイトを作りたいかで変わってくると思います。
これまた WordBench 神戸でお馴染みの『Toolbox』は、必要最低限の機能 & 装飾なので、オリジナルのサイトを作る親テーマとしては、お勧めです。
レシポンシブ Web デザインや WordPress の機能をフルに使いたいのであれば『Twenty Eleven』を使うといいかも知れません。
ただ、WordPress のテーマは公式サイトにアップされている以外にもたくさんありますので、それらのファイルを使う場合は注意が必要です。
WordBench 神戸でもよく話題になりますが、公式サイト以外のテーマファイルを使う場合は特に『Theme-Check』プラグインを使ってテーマのチェックをしましょう。

このあたりの『子テーマ』やテーマのチェックに関しては、過去記事にも書いてありますのでよかったら是非ご覧くださいませ。

そうそう、少し前に『_s』というテーマがリリースされました。
こちらもシンプルなテーマのようですが、style.css の記述に『 so don’t use me as a Parent Theme 』とあるのがちょっと気になります。
これは『親テーマにしないでね』ということなのかなぁ…

ちょっと話がそれましたが、もしわからないことがあれば、まず『WordPress Codex 日本語版』を見ましょうと…(英語が苦にならない方は、是非とも英語のコーデックをどうぞ。)
その説明をされている中で WordPress の基本ともいえるテンプレート階層の説明がありました。
これが初心者にとってはわかりづらいのだと思います。
下記に引用した固定ページを例にとって説明されていましたが、初心者の方も基本的なことは理解されたのではないでしょうか。

  1. カスタムテンプレート: ページ作成画面の「ページテンプレート」ドロップダウンメニューで選択したファイル名
  2. page-slug.php – 例えば固定ページのスラッグが “about” の場合は page-about.php
  3. page-ID.php – 例えば固定ページの ID が6の場合は page-6.php
  4. page.php
  5. index.php

固定ページの場合、WordPress は上の引用にある1番から順番にテンプレートファイルを探して、次に2番目のテンプレートファイル、というように一致するテンプレートファイルを探して、それでもなければ最終的に5番目の『index.php』を使います。
カテゴリでも同じように階層的に探してくれます。
このことを理解できれば、初心者から1歩前進できると思います。

極端な例かも知れませんが、すべてのページが同じレイアウトでいいのであれば、WordPress のテーマとしては『index.php』だけがあればいいのかも知れないですね。

このセッションで、個人的に参考になったのは『index.php』の扱いについて。
例えば、「ブログを必要としない企業サイトの場合は会社概要やお問い合わせなど、固定ページだけしか使わない場合がありますが、その場合に『index.php』はどういう扱いがいいのか?」という質問がありました。
WordPress 的には、『index.php』というファイルは最終的に使用するテンプレートファイルなので、汎用性を持たせたファイルであるべきなのかも知れませんが、「なるほど、色々な方法(使い方)があるんだなぁ」と…

よく使う便利なプラグイン紹介 :: 実際に使ってるプラグインを紹介しまくり

次は @01v0101 さんによるプラグインの紹介。
時間的にすべてのプラグインを紹介できなかったみたいですが、数がハンパない 😮
全部で、93個ですよ…
50サイト以上をメンテナンス・管理されているそうなので、すべてのサイトで使われているプラグインを書きだすとこれくらいになるのかも知れませんね。
もちろん機能の重複しているプラグインもあったりするわけですが、それはそのサイトを制作した時にはそのプラグインしかなかったけど、その後同じような機能のプラグインが登場したということなのでしょう。
また、同じ機能でも使い勝手によってサイト毎に別のプラグインを使用していることがあるのかも知れませんね。
それにしてもすごい数です。
それと、これだけの数なのにどういったプラグインなのかをほとんど覚えておられるのに驚きました。
というわけで、とてもココですべてを紹介できませんので、個人的に気になったプラグインをいくつか。

Custom CSS and JS
記事ごとに個別の CSS, JavaScript を追加できるプラグインです。
最終更新が2年ほど前なのが気になりますが…
同じような機能のプラグインは、他にも色々とありそうです。
インストールだけしかしていませんが、Per Post Scripts & Styles が何となく良さそう。
しばらく使ってみます 😀

あとは、Global TranslatorFeedWordPressRegenerate ThumbnailsWordPress Download Monitor などが興味アリのプラグインです。
もうひとつ話題になったプラグインがあるのですが、これは後ほど。

いや〜、それにしてもホントすごい数のプラグインです。
WordPress のプラグインはそれこそ山ほどあるわけですが、実際どれを使えばいいのかがよくわかりません。
公式のプラグインサイトだと Last Updated や Compatibility を確認すればある程度判断はできますが、それ以外だと難しいですよね。
公式サイト以外だと、中には悪質なプラグインもあるかも知れませんので、先ほどのテーマと同じように『Plugin-Check』プラグインを使ってチェックしましょう。

今度、プラグインでわからないことがあったら、@01v0101 さんに聞いてみよう 😛

記事の編集を便利にする方法 :: お客様に使っていただけやすいように

最後は、@uemera さんのセッションですが、要するにビジュアルエディタである『TinyMCE』の使い勝手を良くしようということ。
デフォルトの TinyMCE だとツールが物足りないので TinyMCE Advanced プラグインでボタンを拡張して使い勝手を向上させましょうということですよね。
例えば、『TinyMCE』のデフォルトボタンはテーブル用のボタンもありませんので、 TinyMCE Advanced を使うとたいへん助かります。
また、そのサイトに適したボタンのカスタマイズが可能なので、とても便利です。
それと『TinyMCE』の拡張ということでは TinyMCE Templates が便利だという意見がありました。
WordBench 神戸でもお世話になっている @miya0001さんが作られたプラグインです。
この間の『WordBench 神戸の分科会』で私もちょこっと紹介したし、その前の WordBench 神戸でも紹介されていたと思います。
3回連続の紹介じゃないかなぁ 🙂
それだけ、便利だし需要の多いプラグインだということじゃないでしょうか。
本当に便利なので是非一度使ってみることをお勧めします。

それと驚いたことに『TinyMCE』の拡張プラグインの作者さんが、今回の勉強会に参加されていました。
色々な『TinyMCE』を拡張するプラグインがありますという説明の時に、「実は、このプラグインは私が作りました。」という発言が…
SyntaxHighlighter TinyMCE Button というプラグインで、作者は @redcocker さん。
記事中に PHP などのコードを表示するのに SyntaxHighlighter を使用している方は多いと思いますが、以外と <pre> タグを書いたりするのが面倒だったりします。
でも、このプラグインを使うとビジュアルエディタのボタンからコードを記事に挿入できます。
別ウインドウが開きますので、コードの種類をセレクトメニューから選択し、テキストエリアにソースコードを記述すれば、あとは挿入ボタンを押すだけです。
早速インストールして使ってみましたが、なかなか便利です。
このような出会いがあるのも WordBench の良いところですよね。

あまり時間がなく短いセッションでしたが、@uemera さん独特の雰囲気で、面白く、人柄の良さが感じられる楽しいセッションでした。

そうそう、セッション開始時に @uemera さんが紹介されていた WPtap Mobile Detector プラグインについては過去記事に書いてありますので、興味のある方はご覧くださいませ。

というわけで、第9回 WordBench神戸 -初級編- のおさらいです。
@bren_boss さん、@01v0101 さん、@uemera さん、お疲れさまでした。
また、参加された方々、ご挨拶ができず申し訳ありませんでした。
毎度のことですが、もし間違っていたり勘違いしているよなことがあれば指摘してくださいな。

今回は、懇親会には参加できず残念。
記事冒頭の写真は、帰りに元町商店街を歩いていると南京町の方から賑やかなドラや太鼓の音が聞こえてくる。
行ってみると、『興隆春風祭』というイベントで獅子舞が舞っていました。
WordBench に関係のない写真でスミマセン。
神戸という繋がりでおゆるしを…

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